2011/06/30

俳句 短夜

短夜やわが魂の褄む四肢躯幹
四囲の山緑を誇り明け易し
床にある汗の人型痩せてをり
ひと日もの言はぬやすらぎ梅雨の風
梅雨の灯やわが手の影に驚きぬ
万緑の秘めたる闇の深さかな
蝸牛ゆつくりとかつ確実に
夏兆す雲の白さを希望とし


mishimahiroshi