2010/06/23

WAM NET

医療や介護・福祉の情報を網羅いているWAM NET
独立行政法人福祉医療機構が運営している公正で信頼できるサイトです。
そこに『ケアオフィス三島居宅介護支援事業所』が掲載されました。

在宅で治療を続けていらっしゃる方々への訪問治療を長年続けてきました。
様々な介護現場に遭遇しました。
介護保険が導入され状況は変化したものの、
介護を必要とされる方や介護に携わる方々の、
ご負担や御苦労はまだまだ大きいと切実に感じています。
この経験を活かし、介護の状況や問題に何らかの貢献がしたいと思い、
このたび居宅介護支援事業所をを立ち上げました。
介護を必要とされる方、介護をなさっていらっしゃるご家族の方々のために、
よりよいケアプランを作成し、微力ながらもサポートできればと思っています。

ご相談がありましたら承ります。



2010/06/22

「野菜偏食」高齢者、骨折危険3倍 東北大調査

今朝の中日新聞の記事から。
以下の内容は「介護予防運動指導員」の研修で習ったことと類似しています。
介護予防運動指導員は東京都老人研究所の広範で時間をかけた調査から導かれた結果に基づいて介護を必要としない生活を支援するものです。
今回の調査は東北大学。
かなり普遍的なものと見ていいでしょうね。
 食生活が野菜などに偏って肉類をあまり食べない高齢者が、寝たきりにつながる転倒骨折をする危険は、そうでない人に比べて3倍近く高くなるとの調査結果を、東北大の研究チームがまとめた。
 調査は2002~06年、仙台市に住む70歳以上の男女877人を対象に実施した。それぞれ「野菜食」「肉食」などの食事パターンを把握した上で、骨折の有無などを継続調査した。
 調査に当たった岩崎鋼准教授(漢方内科)によると、4年間に交通事故などを除く転倒骨折をしたのは877人中28人。食生活と骨折の関連性を解析したところ、野菜を毎日のように頻繁に食べるが肉類はほとんど食べない「野菜食」の人の骨折リスクは、そうでない人に比べ2・7倍高かった。
 同様に、2日に1回程度は肉類を食べる「肉食」に当てはまる人の骨折リスクは、肉をあまり食べない人よりも2・8倍低かった。
 欧米では肉食中心の食生活は骨密度を下げるとする調査が多いといい、岩崎准教授は「意外な結論だが、欧米に比べて日本の高齢者は肉類の摂取量が少ないためかもしれない。野菜に偏りがちな人は、意識的に肉類を食べるようにしたほうが望ましい」と話している。

東洋医療の健康法のセミナー

東洋医療の健康法セミナーを星が丘のピラティススタジオユニバーサルで行います。
主宰のローガン浩子さんのブログで紹介されました。

関心ある方はぜひご参加下さい。


2010/06/19

俳句甲子園東海地区予選

名古屋市の港湾会館において俳句甲子園の地区予選がありました。
昨年と同様、武馬先生、斉藤先生と一緒に審査員を仰せつかり、出かけてきました。

参加校は
愛知県立幸田高校Aチーム
愛知県立幸田高校Bチーム
飛騨神岡高校
浜松学芸高校
以上の4チーム。

幸田高校は毎年2チームを出し、全国大会二位の実績を持っている名門でディベートが上手。
飛騨神岡高校は飛騨のアルプスに鍛えられた大胆な俳句が持ち味。
浜松学芸高校は初参加。

それぞれの持ち味で熱戦が繰り広げられ、優勝は僅差で幸田高校Aチーム。

本戦は八月に松山市で行われます。
俳句甲子園は今年で11回。参加71校103チームという大きな大会になってきました。

幸田高校の健闘を祈ります。

2010/06/15

疫学批評から

情報源として信頼しているサイトに疫学批評があります。
昨日のエントリーは

肺がん患者の家族介護者、患者と同様の心理的経過をたどる。


でした。

一年ほど在宅で終末を迎えられた肺がんの方の訪問リハビリ・マッサージに関わったものとして大きく諾えるものがあります。

2010/06/05

按蹻導引6・5

手の太陽小腸経
2010/06/05


小腸経を辿る

小指と躯幹を結ぶ
中心軸と水平軸
軸を回す(気流法・螺旋舞)
足底・踝・膝・腰・背中・胸・目


対人
相手の打ち下しに対し小腸経を展開・伸展する。
腋下、肩甲骨を誘導。

経絡導引

游氣会
464-0850 名古屋市千種区今池五丁目3番6号サンパーク今池303号
052-733-2253

2010/06/02

歯磨きの回数が少ないと、心血管疾患のリスク上昇。

疫学批評というサイトに興味深い記事が載っていました。
歯磨と心血管疾患の関係です。

以前、両足が腫れている患者さんに精密検査を勧めたところ、心臓の弁に異常があり、
そこに歯周病菌が繁殖していたと判明。手術をされた方がありました。

今回の記事はそのことを思い出させます。

スコットランドの35歳以上の男女11,869人を平均8.1年追跡したところ、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患(555例)のリスクは、歯磨きの回数が一日2回のグループと比べて、一日1回のグループで1.3倍、一日1回未満のグループで1.7倍と上昇した。論文はBritish Medical Journal電子版に2010年5月27日掲載された。
対象者の平均年齢は50歳。歯磨きの回数は、一日2回が71%、1回が24%、1回未満が5%だった。発症した心血管疾患555例のうち74%(411例)は、急性心筋梗塞などの冠動脈疾患だった。
対象者の半数弱(4,830人)で、全身の炎症の指標(C反応性蛋白とフィブリノーゲン)を測定した。すると、歯磨きの回数が少ないほど、二つの血中濃度は高くなる結果だった。
著者らは、歯磨きの回数が少ない→歯周病のリスクが上昇→細菌感染の持続→低レベルの全身炎症の持続→動脈効果の進展→心血管疾患リスクの上昇、というメカニズムを念頭に置いている。そして、歯周病や炎症指標と心血管疾患の関係はこれまでにも報告されているが、歯磨きの回数と心血管疾患リスクとの関係を大規模な集団で示したのは、今回が初めてと述べている。
その上で著者らは、歯磨きという健康行動と心血管疾患のリスク上昇との関係が、じっさいの因果関係を示すものか、見かけ上の関係に過ぎないかを区別するために、さらに研究が必要と考察している。
⇒今回の分析で、心血管疾患のリスクの上昇は、喫煙が2.4倍、高血圧が1.7倍、糖尿病が1.9倍だった。したがって、一日1回未満の歯磨きによる1.7倍というリスク上昇は、これらの確立された危険因子と同じ程度のものだった。
そのため、今回の結果が今後確認されれば、一日2回の歯磨きは、相対リスクの大きさという点で、禁煙や、高血圧と糖尿病の予防に匹敵する、予防因子となるかも知れない。そうした可能性を伺わせる興味深いデータだ。

2010/06/01

指定通知書

本日、愛知県知事より指定通知書が届きました。


介護保険法第46条第1項に規定する介護保険の指定事業者として、次のとおり指定したのでう通知します。

介護保険事業所番号 2370101848


ということで、今後、介護支援事業(ケアマネジメント)が可能となりました。

鍼の局所的効果の作用:adenosine A1受容体の関与

内科開業医のお勉強日記というサイトに表題のエントリーが掲載されていました


医家向けで難解ですので一般向けニュースも紹介します。

はり治療、アデノシン放出で痛み緩和 米研究
【5月31日 AFP】はり治療は、アデノシンとよばれる物質を放出させることで体の痛みを和らげているとする研究が23日、米ロチェスター大学メディカルセンター(University of Rochester Medical Center)の研究者らによって米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス(Nature Neuroscience)」上で発表された。
 このメカニズムは、マウス実験で明らかになった。研究チームは、マウスの右前足に炎症を引き起こす薬剤を注射。その後、マウスのひざの中心線の下部、「足三里(Zusanli)」と呼ばれる部分に細いはりを刺した。
 研究者らは、通常のはり治療と同様に、5分おきにはりをゆっくりと回転させる行為を30分にわたって行った。その結果、行為中と行為直後には、はりが刺さっている周囲の組織に含まれるアデノシン量が実験前の24倍となったという。また、体を触った際や熱に対する反応時間から計測したマウスの不快症状の度合いは3分の1に減っていたという。
 遺伝子操作によってアデノシンを除去したマウスでも同様の実験が行われたが、はり治療の効果はなく、マウスははりを刺す前と同様、不快な症状を示していた。
 研究チームは次に、白血病治療薬のデオキシコホルマイシンをマウスに投与する実験を行った。デオキシコホルマイシンは、体の組織がアデノシンを除去するのを防ぐ役割をもつ。実験の結果、マウスの体内に蓄積されたアデノシンは、はり治療の効果時間を約3倍にしたという。 
 はり治療に関するこれまでの研究では、末梢神経系よりも中枢神経系における効果に重きが置かれてきた。中枢神経系では、はり治療を行うことによって脳にエンドルフィンとよばれる痛みを緩和する強力な化学物質を生成するよう命令が出るとされている。(c)AFP

 アデノシンは遺伝子の塩基として遺伝情報のコードに関係しているそうです。それ以外にATP(アデノシン三リン酸)やADP(アデノシン二リン酸)の一部としてエネルギー輸送に欠かせない物質です。今回マウスの実験でアデノシンが鎮痛にも関与していることが解明されたのです。これは鍼にとっては福音となる研究です。


 中枢では脳内にエンドルフィンという鎮痛物質を出すことは知られていましたが、末梢ではアデノシン。鍼の効果は単に暗示だけではないということが分かりました。実際の治療ではこうした生体内での化学反応や触れると言う心理効果、言葉かけによる暗示など複雑に絡み合って効果を生み出していることでしょう。こうなるとその科学的証明は大変難しくなります。しかし、明らかな生化学的効果を増幅するのが治療の技術です。


 こうした研究はぜひ続けてもらいたいものです。