鍼灸、指圧、身体論、俳句、日常雑感などを適宜書いています。https://sites.google.com/view/office-mishima/home note https://note.com/mishimahiroshi
2009/10/31
経絡導引10・24
Iさん
資料「東洋医療入門」に添って解説
氣・血・水(津液 陰水) の巡りが順調であれば良い
滞る事により不調 → 病になっていく
元気が支え 宗気が巡る (営気 衛気)
邪 = バランスの崩れた状態 鬼神とか魔ではない
気が整い 満ちていて衛気にガードされていれば邪が来ても大丈夫
「ご精がでますね」の精
先天の気 元気 (真気 原気) 宗気 営気 衛気
後天の気 天の気 地の気(水穀の気)
養生(肉体的) 呼吸法 食養
養命(ミッション) : 何のために生まれてきたか(哲学的)
生命の命 天からの御宣託を聞いている → 天命
天寿 : 天が授けた寿命
経絡体操
肺 / 大腸での立ち上がりの際に四頭筋を使わずに骨で立ち上がるというアドバイスに従ってやってみたら 四頭筋は使わなかったが 臀筋に力が入ってしまった。
無意識にからだを使っていたので 骨・筋肉 そして軸を意識しながら行うのは新鮮な感覚。自分のからだでありながら思うように使いこなせていない。
足裏の重心が微妙に移る感覚など ゆっくり行う中でいろいろな気づきがあった。
09年10月24日 少陽三焦経4回目
Sさん
◆「生命」「養生」「養命」
言葉の奥深さを知る。「命」は「いのち」という肉体的なとらえ方と「めい」という天、上から来るいいつけ、天命のようなどう生きていくかという精神的なとらえ方がある。
「養生」を辞書で引くと、「体を丈夫にする」に加え、「生きる力をやしなう」ともある。養命酒の「養命」は、健康体を作ると思っていたが、天から与えられた命をいかによりよいものにし使命を全うしていくかと知り、体を丈夫にするということは、どう思い、どう生きるか(行動する)につながっているのだと改めて思った。
◆外邪の考え方
外から邪が侵入したというより、内外のバランスが崩れた状態。視点を外のものばかりに置き、内を見つめなかったらどうなるか。ブロックすることもいいが、自分の状態を見つめ、内から治していくこと、内を変える努力をすることも大切。自分の反応、心の持ち方、行動、治療法など。
◆垂直気流を使って立ち上がる
後日、腰や頭の角度を変えたり、仙骨から背骨を伝っていくもの、足裏の重心の置き方、脚の内側などに意識を置いたり、重力を足から大地にしっかり流してみたりして、何度もやってみた。(迷わない程度に)力を逃がすというのがまだ一連の動きの中に自然に入らない。今度また講座で練習する時にどんなものが来るか?
三島註:
「垂直気流はメビウス気流法のメソッドです。」
2009/10/24
経絡導引10・17
09年10月17日 三焦経3回目
Sさんのレポート
◆肩甲骨の間を開く
三焦経の体操で、今まではただ腕で輪を作っていただけだったと気づく。やはりいろいろな動きから開くと安定するということを知る。
◆垂直気流で立ち上がる
腕をだらっと垂らして膝から離さない、とその都度言われてきたが、離れてしまった腕をただ膝にくっつけていただけ。しかし、今回、脱力してできたおかげか、くっつけるのではなく、膝をつたうのだとわかった。
三島註:
「垂直気流は坪井香譲先生によるメビウス気流法の技術です」
◆筋肉の原理
こぶしを握って腕を曲げ、相手の力に抵抗しようとがんばっても負けて曲がってしまう。しかし、手を開くと相手が腕を曲げようとしても、曲がらない。
握ることによって、筋肉が縮み、力が戻る、こもるということ・・・
以前、デパートの扉を開ける時、取っ手を握らず、開いた手を使って体で扉を押し開けると書いたが、握るとすっと向こうに力が行かない、手前に戻るような気がしていた。歩みを止めずに開けるには、手を開いた方が一気にすっとドアが開けられる。ドアノブの時は、そうはいかない。今度は特に引く時に、どうやったらもっともっと楽に開けられるか、明日やってみようと思う。(こんなことを考えるのは私だけか)
三島註:
「これは身心統一合気道で学んだ技法で、色々なところで応用されています。オリジナルは中村天風という人だという説もあります。きっと古くから伝えられていたものでしょう。天風先生を顕彰する会は今も存続しています」
◆手から感じる氣と手の表面温度
頬にしっかりした厚い氣を感じたので、さぞかし手は温かいんだろうと思ったら、意外に冷たかった。
手の少陽三焦経 2009/10/17
Iさんのメモ
板書事項及びMemo
科学〔医学〕 共通性を認識していく
医療 多様性〔一人一人〕
氣とは 思うこと〔そんな気がした〕
活力〔元気を出せ〕
天気 地気 食気
感覚として実感できるもの
内在する勢力 etc.
氣エクササイズ
感受 ⇔ 身体 ⇔ 表出
氣によるチカラ
勁 ( 地下茎 根っこ 経 ) 強とは異なるチカラ
外邪 〔六淫〕 衛氣が対応
春 夏 土用 秋 冬
肝 心 脾 肺 腎
風 熱 湿 燥 寒
暑
* 暑 自然の暑さ / 熱 人工的な熱さ
* 風 目に見えない何か
疫厲(えきれい)
疫( うつる ) 疫病 免疫 疫学的
三島註:
「六淫とは外因つまり風暑湿燥寒火という外部環境の変化によって影響を受けてしまうことです。身体内に元気や宗気が満ちており、外部を衛気がガードしていれば病気にはならないというのが東洋医療の古典的疾病観。最後の疫厲はインフルエンザなどの疫病のことです。昔から豚や鶏から何か得体のしれない病気がうつることは分かっていたようです」
2009/10/19
がんこな頭痛にご用心! 愛知学院大学モーニングセミナー
2009/10/18
経絡導引10・10
手の少陽三焦経 ② 2009/10/10
Iさんからのメモです。
板書事項
骨格 内骨格 脊椎動物
外骨格 甲殻類 昆虫
顔面神経 麻痺
三叉神経 痛み (翳風の解説で)
感想
今日の体操の中で 今まで腑に落ちなかったものがやっと なんとなく解りかけた気がする。「ちがうなぁ」と思いながらも何が違うのか解らない状態でした。
まだ 何が変わったかはよく判らないですが 感覚的に「あっ ! 」と思えるものがあったので 深めていきたい。( 腿の付け根に掌を置いての前屈 捻りの体操 )
三焦経を展ばす体操は かなり気持ち良かった。 床に置いてから・・という事で随分響きが違うのに驚く。
2009/10/16
注意するべき発熱 朝日新聞コムから
インフルエンザの感染が広がってきました。
いずれにしても全員が感染するだろうという予測は初期から言われていました。
感染しても発病するとは限りません。
体調を整えること、生活のリズムに気を付けること、手洗いやうがいで予防することです。
もし、子どもが異常な様子を見せたら以下のことを注意してください。
朝日新聞の記事です。
―引用ここから―
新型インフルに限らず、子どもの病気の大半は発熱する。熱があっても、食べたり、眠れたり、笑ったり、遊んだりしているなら自宅で様子をみていればいい。しかし、下記のような症状があったら、インフルエンザ脳症や呼吸障害など重症化する恐れがある。すぐ受診しよう。
アスピリンやメフェナム酸、ジクロフェナクナトリウムの入った解熱剤は脳症を誘発・重症化するので、家にあっても子どもにのませてはいけない。
〈症状の例〉
呼びかけに反応しない
意味不明のことを話す
行動がおかしい
15分以上けいれんが続く
呼吸が浅い
呼吸が速い
のどがゼーゼーしている
顔色が青い
判断に迷うときは、小児救急電話相談(#8000)にかければ、各都道府県の相談窓口にいる小児科医や看護師につながる。
―引用ここまで―
気管支喘息などの既往があれば要注意です。
いずれにしても慌てず、恐れず、やり過ごすしかありません。
2009/10/10
韓舞 水と花と光と 金利惠
2009/10/08
経絡導引10・3
手の少陽三焦経 ① 2009/10/03
Iさん
板書事項
三焦 薬指 ~ 眉
少陽 (外側)
衛氣
免疫 外環から内環を衛る
自己と非自己の区別
三焦 上焦 横隔膜の上
中焦 臍から横隔膜
下焦 臍から恥骨
講義の中で感じたこと
◇二人組で三焦経をなぞるとき わざと違う流れに動かすと 相手も自分もいやぁな感覚がして 明らかに違うということを身体が教えてくれた。
◇肩に手を置いてなぞっていくと上腕部の経絡が判りやすかった。
◇経絡体操 : 捻るとき腰椎 胸椎 頚椎などをバラしながら捻る意識で行うと身体の芯から捻じれるようで面白かった。
◇全く関係ないとは思いますが Arm Lesser Yang Triple Energizer Meridianの解説の中でレッサーパンダがこのLesserだと知ってAh ! でした。!(^^)!
質問
頂いた資料の2ページ目の右側に「決涜の官」と呼ばれる とありますが どういう意味でしょうか ?
三島註:
「『決涜の官』とは水の流れを管理する役人のことです。『三焦は決涜の官、水道出ず』と『素問」に書かれています。三焦のはたらきは、体液の清濁を分けて流れを良くし、有益なものは気血として用い、不要なものは尿として体外に排出するとされています。三焦は身体内をリンパのように流れる防衛網と考えるとわかり易いですね。そして体外には衛気としてバリアを作る。」
09年10月3日 少陽三焦経 1回目
Sさん
◆経絡
・腕の外側は普段触らないところ。自分での指圧は変に力が入ってうまくできないところなので、人に触れてもらって、ニの腕は気持ちがよかった。
・防寒には耳を温めるといいと言われるし、耳のマッサージをすると、ポカポカしてくる。これは、三焦経と関連?と今、気がついた。手首にファーがついた手袋もほんとに暖かい。逆に手の甲、手首がめちゃくちゃ冷たい時は、体の芯まで冷えきって何をやってもなかなか温まらない。
・体の前面には気を配れるが、体側は忘れがち(胆経もそうだが)。
・いまいちとらえにくい経絡。今月何が見えてくるか、楽しみ。
◆「じっくり」やる
・小手返しで伸展させる動き、体をねじる動きなど・・・じっくりやったら、腰が楽になった。やはり「呼吸」が大きい。背骨のひとつひとつの動きを感じるぐらいじっくり。
普段の生活の中で繊細な感覚をもって何かすること・・・気をつけてやってみたい。
唯一、時間を一切気にせずおいしいものを味わいおいしいワインを飲んでいる時は敏感ですね。
◆前々からの課題・・・柔らかい手を作る
・木でできた鈴を買った。労宮にすっぽりはまるように握って、手の感覚を観る。
ぐっと握ると、自分の手と物体の2つに分かれ、硬い木が掌に食い込む。
柔らかく力を抜いて握ると、手と木の塊は一体になり(氣で包む感じ)、木が体温と同じ温かさに変わっていく。木に吸い込まれるよう。心も落ち着く。
2009/10/02
玄米食堂
2009/10/01
経絡導引9・26
09年9月26日 心包経4回目
1 ソフトタッチで触れる
先生はある時「風のように」と表現した。今まで寒がりの私は「風」というとビューンと吹き体が縮み硬直する風をイメージしがちだったが、確かに頬を撫でる「風」もある。実態も動かされた感覚もないが、確かに心地よく体、心に働きかける。柔らかく触れるということ。
2 日常生活の中で、この力を抜いた軽い、柔らかい触れ方を試してみる
洗濯物のからまりを取る、くつ磨き、洗顔(泡で洗うと毛穴がきれいに)、洗髪、野菜を切る等々・・・力を入れなくてもできる不思議な感覚。
◆優しく触れ、皮膚と一体に。そして、深部に響かせる。
1 体からの反応を「じっくり」待つ。体と対話する。(せっかちな性格が練習によってちょっとずつ変わってきたか)温かさがじわっと伝わり、体の中で行き来するもの、表面に上がってくるものなどを観察。働きかける「風」(指圧)は決して突風ではなく、心地よい春風のように。今までは、どこをどうやって押すかそればかりに集中(一方通行)。
2 温めた包丁を当て、すーっと切りこむように
ケーキなどをきれいに切らなければならない時には細心の注意で優しく切る。力づくではない。
Iさんのメモ
板書事項
胸を展く
労宮を開く 裏労宮を開く
衛気を感じる
合掌
掌かざし
息を観ずる
任脈 督脈の呼吸
吸気 - 鼻
呼気 - 口 ストローの形
講義の中での先生の言葉
気が通ってから圧をかける
軟着陸 その後さらに深く
指を固めない
手を当てる 「置く」とも違う
原始感覚 / 判別感覚
手を開く 気が開く
掌の向く方向で体が解放する または 閉じる
掌と骨盤との関係
腕は檀中~胸鎖関節から動く
言葉では伝わらないでしょうが 受けられた方は理解していただけると思います。
三島註:
「実感重視で行っていますから言語化は難しいでしょう。書は言を尽くさず、言は意を尽くさずと言いますからね。しかし実感を言語化する営みは体験を経験化する大切な過程です。臆さず試みてください。人に分からせる必要はありません。自身に響くように。」